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社会に出ても困らないためのスキルとは

生きていくためには、養ってもらっている間に生きるためのさまざまなスキルを身につけておく必要があります。それは精神的な部分も重要ですし、実際の能力としても磨かなければいけません。

私たちが生きるためには「働く」ことが必要です。それは「お金」を得るためではあります。ですが、「一生働かなくてもいいお金」がそこにあるのだとしたら、私たちは日々何もしないでいられるのでしょうか。おそらく、それはそうではないのだと思います。働くということは社会に参画するということです。社会に参画するということは、誰かとコミュニケーションするという事です。誰かとコミュニケーションをとるためには、豊かな精神性が必要です。相手を認め、また自分も認めてもらうための「人間性」、言い換えると「人間力」が必要なのです。

人間力などというものは簡単には身につくものではありません。礼儀や作法は学ぶことができるかもしれませんが、相手を思いやる心や、社会に対しての自分が持つべき「責任感」などは、簡単には手にすることができないのです。それは「理屈」ではなく、本当に人柄からにじみ出るものであるからです。私たちは自分が「完璧である」とはなかなか思えません。それは「謙虚である」ということです。常に「何か新しいことができるのではないか、もっと良い方法があるのではないか」と探ることで、さらに社会に対して貢献することができるのです。

社会で生きていくためには、「自分には何が必要なのか」と自分で見つけられるチカラが必要です。育つ過程で得たチカラだけでは、どうしても足りないのです。それは時代が流れているからで、ものすごいスピードで必要とされていることが変わっているからです。ですから、「テストでいい点を取る」という「結果」よりも、「どのようにして効率的にそれを覚えたか」の方が大切なのです。そして一生懸命学べるという忍耐力も必要です。いざというときに慌てないために、冷静になって状況判断ができるチカラも必要です。

私たちは生きていく中でさまざまな局面に遭遇することがあります。それらのひとつひとつを乗り越えて、無事に今日を終えて、また明日を迎える必要があるのです。私たちが持つ時間は限られたものです。限られた時間をどのように使うのかということが、その日、次の日、一年後、そして将来を左右するのです。みんなが等しい時間を持っているのですから、要はその「時間の使い方」に差があるということなのです。

社会に出ても困らないようにするためには、そのような「生きるために必要なこと」をその時その時で、さらには長期的な視野で「判断できる」ということが大切です。私たちが子どもに教えられることにも限りがあるのです。ですから、必要なことすべてを教えるわけにはいきません。必要なことは「自分で問題を見つけて、それを解決できる」というチカラです。自分で自分を冷静に評価して、客観的に見つめることができるチカラです。それはある意味「意志」の成すことでもあります。冷静に現状と未来を考えることができる「視野」が成すことです。そのような広い感覚を持たせてあげることが、今の子どもたちに対して重要なことなのではないでしょうか。