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子どもを育てやすい環境とは

直近の現在では経済状況は思わしくありません。さらに「子ども」を取り巻く産業も「少子化」の影響を受けて厳しい局面です。少子化になるのは「経済状態」の影響もあるでしょう。

子どもを育てるためには大変な費用が必要です。人によって、世帯によって、その感覚は違うでしょうが、一般的に大学まで行かせるためには、膨大な資産が必要です。そして、私たちは今「来月の給与が同じとは限らない」という状態に陥っています。どの企業でも同じです。危機はすぐそこまで迫っているのです。或いは、すでに数年前から始まっているのです。そのような状況で「子どもを作り、育てる」というのは英断です。覚悟のいることです。

子どもは生半可な気持ちでは育てることができないものです。生まれてから一生、親は親、子は子です。将来日本がどうなっても、世界がどう変わっても、その事実は変わらないのです。肉親の関係というものは不変です。

今のような厳しい経済状態はいつまで続くかわかりません。近い将来に好転するのか、それともさらに悪くなるのか、わからないのです。ですが私たちは子どもを育てる必要があるのです。どのような状況になったとしても、自分の子どもだけは立派に育てる必要があるのです。人が一人で生きていくのは、つまり家族を持たず自由気ままに生きていくのは簡単です。それだけの対価を得ることは、易しいのです。ですがその先、「家族を養う」ということになると、一気に「今の経済状況」が恨めしくなるものです。

生活に不安がないゆとりある世帯などは存在しません。誰もが今の経済、そして未来の経済に不安を持っているものです。子どもを育てる以上言い訳はできず、自分では何もできない存在に対して守ることしか出来ないのです。

つまり、現在においては子どもを育てやすい環境とは「稼げる」環境なのです。誰もが「働ける環境」です。仕事があるのかないのかは別にして、「子育て支援」の体制が重要ということになります。共働きも今では当たり前です。専業で子育てができる環境などというものは、今ではなかなか難しいのです。誰もが安心して働ける状態、それこそが子育てにもっとも「今」必要な環境です。

このような厳しい時代に「雇用」を確保する体制が必要だと叫んでも虚しいだけです。残念ですが、確実に世の中はさらに効率化しています。二人の人員が必要だった仕事が一人でこなせるようになるということは、「効率化」であり「美徳」です。その瞬間に「一人は仕事を失う」のです。それが現実です。それでは「残れる一人」になるということが重要です。仕事を得られるかどうかは「運」もあるでしょう。ですが、実は「能力」のほうがもっと大切なのです。仕事がないのは「世間のせいだ、社会のせいだ」と叫ぶのは簡単です。それによって給与が得られるのであればいいのです。ですが、そうではないのです。

自分の給与は自分で得る。自分の仕事は自分で守る。それが大切なことです。現代社会で生きるために必要なことです。仕事がないのは「効率化」が進んだからです。それが同時に起こるから、職を失う人が出るのです。組織が健全な体制を維持するためには「利益」を追求する必要があります。厳しい現実です。